英語で「約」ってどういうの?aboutとaroundの違いは?
こんにちは、ティナです!JaPolishでは、主に英語の発信を担当しています。
早速ですが、皆さん英語で「約」と伝えたいときに、どんな英語が思い浮かぶでしょうか?

aboutしか使ったことないなぁ…。

他にも、aroundやroughly、approximatelyなんて言い方もあるよ。

単語帳では習ったかもしれないけど、使ったことはない!(どや)

大丈夫、一緒に確認してみよう!
曖昧な数字を伝えたいときは、ネイティブスピーカーはどのような表現をするのでしょうか。それぞれの例文を見ながらその違いについて学んでみましょう!
- 曖昧な数字を伝える英語表現
- それぞれの例文と使い方
about – 「約」「だいたい」の定番英語表現
「約」とか「だいたい」を表現するときに使う、定番の単語ですね。下記の例文を見ながら、使い方を確認してみましょう。
- It cost me about 20 dollars.(これは、だいたい20ドルしました。)
- We discussed for about an hour.(私たちは、約1時間話し合いました。)
- It was about 7pm when I left work.(職場を出たのは午後7時頃だった。)
上記のように、曖昧な数字を表現するために使い勝手の良いabout。せっかくなので、別の使い方も確認しておきましょう。
- I’m about to clean my room.(今から部屋の掃除をします。)
- She’s about to give a speech.(彼女はこれからスピーチをするところです。)
- He was about to give up.(彼はあやうくあきらめるところだった。)
上記のように、「about to 〇〇」は「今〇〇をするところ」「今から〇〇するつもり」のような意味があります。ポイントとして、「今すぐ」を強調するので、「in one hour(1時間後に)」などを付け加えると矛盾してしまうので、注意しましょう!
around – 「だいたい」「ざっくり」の定番英語表現
aboutと同じく「だいたい」「ざっくり」といった曖昧な数字の表現で使える定番です。下記の例文を見ながら、使い方を確認してみましょう。
- The price was around 10,000 yen.(値段はだいたい10,000円くらいでした。)
- There are around 300 employees in this office.(このオフィスには、約300人の従業員がいます。)
- Around what time?(何時くらい?)
上記のように、aboutと大きな違いはありませんが、aroundはざっくりとした場所を示すこともできるので、確認しておきましょう。
- Show me around.(ここらへんを案内してね)
- We used to live around the station.(私たちは以前、その駅あたりに住んでいました。)
aboutとaroundの違いは?

結局aboutとaroundって何が違うの?

ほとんど一緒だけど、微妙なニュアンスの違いがあるよ。
aboutの意味
aboutは「まわりにある」イメージです。物事のまわりを囲んでいるようなイメージでしょうか、ふんわりとその物事を囲っている部分を指します。そのため、曖昧な数字を表現する際にも、「約」とか「だいたい」みたいな使われ方をします。
aroundの意味
aroundは「円周上にある」イメージです。物事のまわりをなぞっているようなイメージでしょうか。aboutと同様に、曖昧な数字を表現する際には、「約」とか「だいたい」みたいな使われ方をします。
aboutとaroundの違いは?
結論からお伝えしますと、aboutの方がaroundよりも正確です。仮にぼしおとティナと会う約束をしたとして、その回答がそれぞれ下記だったとします。

I’ll be there about 7 o’clock.

I’ll be there around 7 o’clock.
どちらも同じ意味にとれますが、より7時に近い時間に来るのはどちらでしょうか?もちろん、現実ではケースバイケースですが、英語の意味だけを考えると、ぼしおがより正確な時間に来ます。
aroundでは円周の言葉通り、時計を想像してみてください。「7時くらい」の場合は、7時を起点として6時30分から7時30分までを意味します。
それに対して、aboutはその時刻の周辺を指すので、「7時くらい」の場合は、その前後10分くらいを意味しています。
- about:物事の周囲を意味するので、「約」「だいたい」の幅がaroundより狭い。7時くらいの場合は、その前後10分くらいを意味する。
- around:物事の円周上を意味するので、「約」「だいたい」の幅がaboutより広い。7時くらいの場合は、6時30分から7時30分までを意味する。(時計をイメージしてみてね)

日本人に比べて時間にルーズと言われるけど、そんなことはないの。私が「だいたい7時につく」と言ったら、前後30分は大目にみてね。

…。
approximately – 「おおよそ」「ほぼ」の英語表現
TOEICなどの勉強をされた方はご存知かもしれません、aboutと意味が同じなのにただ長いというapproximately。ちょっと発音しづらく使いづらい印象があるかもしれませんが、実はそこまで珍しい言葉ではありません。実は会話でも使われることがあるので、下記の例文を見ながら、使い方を確認してみましょう。
- I visited Japan approximately 10 years ago on business.(おおよそ10年前に、仕事で日本に訪れました。)
- This land has an area that is approximately 2 times wider than that land.(この土地は、あの土地のほぼ2倍の広さがあります。)
ちなみに、approximatelyは長いので、書くときは「approx.」などと省略されることが多いです。こちらも同様に、下記の例文を見ながら、使い方を確認しておきましょう。
- Circumference: approx. 4km(周囲:約4キロメートル)
- The duration of the construction: approx. five years(工事期間:約5年)
roughly – 「ざっと」「だいたい」のカジュアルな英語表現
曖昧な数字を伝える際に、先に紹介したaboutやaroundと意味に大きな違いはありませんが、roughlyはよりカジュアルな表現です。そのため、主に会話文で使われます。下記の例文を見ながら、使い方を確認してみましょう。
- It’s roughly 500 meters from my home to the park.(家からその公園までは、だいたい500メートルくらいです。)
- It costs roughly twice.(ざっと二倍のお金がかかります。)
nearly – 「ほぼ」「もう少しで」の英語表現
nearは「近い」という単語ですね。そこから察しがつくかもしれませんが、nearlyは「近いけれども、及ばない」という意味です。下記の例文を確認してみましょう。
- It’s nearly dawn.(もうそろそろ夜明けだ。)
- Nearly 200 people were attended.(200名近い人が出席した。)
上記の他にも、よく使われる表現として、nearlyには「危うく〇〇しそうになった」という意味もあります。せっかくなので、合わせて確認しておきましょう。
- I nearly got run over.(危うくひかれるところでした。)
- I was nearly drowned.(危うく溺れるところでした。)
almost – 「ほぼ」「もう少しで」の英語表現
先に紹介したnearlyと同じ「近いけれども、及ばない」という意味です。日常会話でも頻繁に使われる表現なので、下記の例文を見ながら、使い方を確認してみましょう。
- It is almost three.(もうすぐ3時です。)
- Winter is almost over.(冬はもうすぐ終わる。)
almostは状況や動作にも使えるので、合わせて確認しておきましょう。
- I was almost frozen with cold.(私は寒さで凍るところだった。)
- My work is almost finished.(私の仕事はほぼ終わった。)
まとめ
今回の記事では、「約」「おおよそ」「だいたい」といった曖昧な数字の英語表現をご紹介しました。
- 曖昧な数字を伝える英語表現
- それぞれの例文と使い方
記事中では、よく使われる6つの英語表現を学びましたね。
- about – 「約」「だいたい」の定番
- around – 「約」「だいたい」の定番で、ざっくりとした場所も示すことができる
- approximately – 意味はaboutと同じ、書き言葉ではapprox.と省略されることがある
- roughly – 「ざっと」「だいたい」カジュアルで主に口語で使う
- nearly – 「ほぼ」「もう少しで」の意味
- almost – 「ほぼ」「もう少しで」の意味
似たような意味ですが、微妙な違いがあったり、書き言葉と話し言葉の違いなどがありましたね。せっかくなので、aboutとaroundの違いについても振り返っておきましょう。
- about:物事の周囲を意味するので、「約」「だいたい」の幅がaroundより狭い。7時くらいの場合は、その前後10分くらいを意味する。
- around:物事の円周上を意味するので、「約」「だいたい」の幅がaboutより広い。7時くらいの場合は、6時30分から7時30分までを意味する。(時計をイメージしてみてね)
そして、中には使い方で意味が変わってくるものもあったので、チェックしておきましょう。日常会話でも仕事の場でも、よく使われる曖昧な数字の英語表現。ぜひ、マスターしておきたいですね。

ネイティブスピーカーでも感覚で使い分けている人は多いから、どの表現を使っているのかぜひ聞いてみてね!
以上、ティナでした。
Thank you so much for reading this to the end!!