こんにちは、ぼしおです!JaPolishの運営と記事執筆を担当しています。
今回は、人事異動で使われる「昇進」「昇格」「昇任」の違いについてご説明します。混同されがちなワードですが、人の異動に関わるものなので、意味を正しく理解して使用できるようにしたいですね。

お祝いメッセージの時とか、毎回ググっちゃうよね。
- 昇進、昇格、昇任の意味と違い
- 昇進、昇格、昇任の正しい使い方
昇進とは?
昇進とは、役職が上がることを意味します。具体的には、主任から課長になったり、マネージャーからシニアマネージャーになったり、職位が上がるケースが昇進です。基本的には昇給を伴いますが、試用期間ということですぐには昇給させないケースもあるそうです。
昇格とは?
昇格とは、格、つまりランクが上がることを意味します。職能資格制度やグレード制を採用している企業において、そのランクが上がるケースです。具体的には、役職は課長のままだけどグレードが3から4にあがったなど、役職は変わらないがランクが上がるケースが昇格です。
職能資格制度について
職能資格制度は、従業員の能力によって等級を定めるという制度です。従業員の役職の有無にかかわらず、能力に基づいて等級付けされます。もちろん等級が高ければ高いほど、能力値が高いと認められているということになります。同様に、能力がその等級に達していないと判断されれば、等級が下がることもあります。
そのため、職能資格制度もしくはそれに似た制度を採用していない企業では、昇格は存在しません。

外資系企業だと、グレードとかランクとか色々な呼び方があるね。数字の企業もあったし、アルファベットで等級を定めている企業もあったよ!
昇任とは?
「昇任」とは、官位が上がることを意味します。官位という言葉のとおり、主に官人・役人といった公的な職務に対して使われる言葉であって、基本的に一般企業で使われることはありません。役職の変化を伴っているので、昇進の役人バージョンといったところでしょうか。
昇進・昇格・昇任の違い
「昇進」と「昇任」は役職も上がり、いわゆる肩書きに変化があります。名刺の記載も変わるため、対外的にも出世したことが明確ですね。両者の違いは、「昇進」が一般企業で使用される言葉で、「昇任」が公的な役職で使用される言葉でした。
一方、「昇格」では肩書きに変化はありません。昇進させるかの判断基準の一つにはなりますし、多少の昇給も望めると思いますが、昇格したからといって昇進するとは限りません。対外的にも変化はないので、会社側が意図的に発表などしない限りは「昇格おめでとうございます!」という機会は少ないかもしれませんね。
- 昇進:役職が上がること、一般企業で使われる
- 昇任:役職が上がること、公的な仕事で使われる
- 昇格:職能資格制度などで、ランクが上がること
昇進したけど、昇格しないパターンなんてあるの?
あります!一見、昇格は昇進への必須条件のようにみえて、昇進するときは昇格を伴うように思えるのですが、必ずしも昇進と同時に昇格するとは限りません。
役職が上がっても、等級は変わらないケースがあるということは覚えておきましょう。これにはいくつかのケースが考えられます。
例えば、課長職の方が退職されて、ポジションに空きが出たため繰り上がりで昇進となった場合。昇格はあくまでも個人の能力を評価しているため、昇進したと同時に昇格が起きるとは限りません。もちろん、たとえ繰り上げ昇進だったとしても、等級がその役職に不適切であれば昇進はないと思いますので、昇進だけでも喜ばしいニュースだと思いましょう!
他にも、そもそも本人の等級は高いランクにあり、今まで空きポジションがなかったという場合もあります。その場合も上記と同様に、空きポジションができて昇進となるため、必ずしも同時に昇格が起きるとは限りません。どちらにしても、高く評価されていることは嬉しいですね。
どうしたら昇進できるの?
ポジションの空き状況や、会社の状況にもよりますが、チャンスが来た時に声がかかるよう日頃からの準備が大切です!自身の成果を正しく評価されて、昇格、昇進に繋げられるようにしたいですね。
多くの企業で、定量評価と定性評価の両方が採用されていますので、その特徴をよく理解して対策しておくと良いでしょう。
まとめ
今回の記事では、人事異動でよく使われる昇進、昇格、昇任という言葉の違いと使い方をご紹介しました。
- 昇進、昇格、昇任の意味と違い
- 昇進、昇格、昇任の正しい使い方
記事中でご紹介したポイントは下記です。
- 昇進:役職が上がること、一般企業で使われる
- 昇任:役職が上がること、公的な仕事で使われる
- 昇格:職能資格制度などで、ランクが上がること
- 役職が上がっても、等級が上がらないケースがある
- チャンスを得るためには日頃からの準備が大切!
「昇進したい!」となんとなく考える方もいるかもしれませんが、企業によっては職能資格制度を採用していたり、昇進の条件に等級がある場合もあるので、ちゃんと自分の会社の制度を理解しておきたいですね。ポジションには限りがあるので、空きができたときに声がかかるよう、しっかり準備しておきましょう!

昇進が全てではないけど、後悔しないようにキャリアプランはしっかり考えよう!
以上、ぼしおでした。
本記事を最後までお読みいただきありがとうございます。