こんにちは、ぼしおです!JaPolishの運営と記事執筆を担当しています。
日本国内で国際結婚をしていて、いざ米国に移住しようとするとぶち当たる壁が移民ビザ申請。まずは、書類を揃えるだけでも大変なので、弁護士を雇わずにすすめた私達には長い道のりでした。そして、遂に2021年5月に面接を受けビザ承認が叶ったので、当日の様子や面接についてご紹介しようと思います。

本当に長い道のりだったね。

書類を全部揃えたのは私だけどね。

日本の書類仕事は僕、英語の書類仕事はティナで分担する約束だからね。ありがとう、本当にお疲れ様!

あなたも面接お疲れ様でした!
今回は、アメリカ人配偶者の方向け、移民ビザの面接当日についてご紹介です。前日の準備や、当日提出した書類、面接で実際に聞かれた質問などまとめましたので、これから移民ビザを取得される方は参考にしてみてください。
※面接の結果を保証するものではありません。あくまでも個人の経験共有であり、本記事を参考にして生じた事象に関しては、一切責任を負いませんので、予めご了承ください。
- 移民(配偶者)ビザの面接に向けて事前準備
- 移民(配偶者)ビザの面接当日の流れ
- 移民(配偶者)ビザの面接で実際に聞かれた質問
移民(配偶者)ビザ面接 – 事前準備
移民ビザの面接予約日程が決まっている時点で、みなさんかなりの時間と労力を費やした後かと思います。ここまでの準備が実るよう、ビザ承認まで気を抜かずに頑張りましょう!
事前準備 – 提出資料の確認
まずは、在日米国大使館と領事館のウェブサイトのチェックリストを参考に、全ての書類が手元にあるか、改めて確認しておきましょう。2021年5月末時点ではこちらのリンクで間違い無いですが、必ずご自身で確認をするようにお願いいたします。
ちなみに、チェックリストの注意事項には下記のように記載がありますが、私は全てを用意していきました。そして、間に合うのであれば全て用意していくことをお勧めします。
I-130請願書を提出した際、下記書類(原本)をすでに提出している場合は再度提出していただく必要はありません。ただし、記載事項に訂正や変更がある場合は新たに書類を提出してください。
在日米国大使館と領事館 – 移民ビザチェックリスト
すでに提出済みの書類でも、当日確認のために提出を求められた書類がいくつかあったため、注意が必要です。
また、見逃しがちですが、移民ビザに関して追加の書類提出のお知らせがメールで届いていないか必ず確認しましょう。チェックリストにはない項目で、追加提出を求められる可能性があるので、注意が必要です。前日では間に合わない書類もあると思うので、こまめにチェックしておくことをお勧めします。
事前準備 – 健康診断のデータor書類
チェックリストの項目にもあります、健康診断に関してです。
面接の予約日が決まっている方は、指定の医療機関で健康診断を予約済みor受診済みかと思いますが、もしまだであれば必ず受診してください。医療機関によって、健康診断結果をデータで直接アメリカ大使館に送る場合と、紙で本人が当日持っていく場合があるようです。
私の受診した医療機関では、データで直接アメリカ大使館に結果を送ってくださっていましたが、後日郵送で健康診断に関する書類が私にも送られてきました。ワクチン接種状況などの記載があるため、たとえデータで送付されているはずの診断結果でも、書類を必ず持参しましょう。
事前準備 – 申請手続き料金
チェックリストの項目にもあります、申請手続き料金に関してです。
私たちはナショナルビザセンターに支払っていたため、当日の支払いはありませんでしたが、念の為に現金もクレジットカードも持って行きました。ここで注意していただきたいのが、よっぽどないケースかと思いますが、クレジットカードは下記の種類に限定されているのでご注意ください。
移民ビザ申請手続き料金: 面接日当日に日本円または米ドルで領事部の会計にてお支払いください。現金、またはクレジットカード(Visa、Mastercard、Discover、American Express、Diner’s Club)での支払いも可能です。
在日米国大使館と領事館 – 移民ビザチェックリスト
というのも、当日海外の方がchaseカードで支払いをしようとしたところ、断られていました。(chaseカードでもVisaであれば支払えると思うので、デビットカードだったのかもしれません)
当日、支払いでつまずくことのないように、可能であれば現金とクレジットカード両方のご準備をお勧めします。
事前準備 – 前日の準備
面接受け答えの練習や、書類の確認も大切ですが、寝坊しないようにちゃんと早寝しましょう!
私の面接は8時台だったのですが、電車の遅延可能性なども見込んで30分以上前には到着するように家を出ました。遅刻したケースはまだ聞いたことがないですが、こちらの都合に大使館側が合わせてくれるとは思わずに、早めの行動を心がけることをお勧めします。
- 在日米国大使館と領事館のサイトを参考に、書類を揃えておく
- 提出済みの書類でも、念の為持参する
- 健康診断はデータの場合も書類の場合も、手元に届いたものは持参する
- 申請手続き料金の支払いは、現金とクレジットカードの両方で用意しておく
- 前日は早めに寝て、到着時刻より早めに着くようにアラームをセット!

念には念を入れて用意しておくと、当日焦らなくて済むよ!
移民(配偶者)ビザ面接 – 当日の流れ
面接当日は早めに起きて用意し、現地でベンチに座って時間を潰しました。初めて大使館に行かれる方は、もしかしたら道に迷うかもしれないので、事前にGoogleマップを使って予習しておくと良いかと思います!
当日の流れ – 服装に関して
朝起きて髪の毛を軽くセットし、綺麗めな青いシャツと黒のデニムを着ました。靴はスニーカーです。「スーツを着ていくべき!」みたいなコメントもネットで見つけましたが、大使館では皆さんビジネスカジュアル〜カジュアルといった感じで、スーツを着ている方はいなかったです。
対面での面接があるので、清潔感がある見た目にしておけば問題ないかと思います。
当日の流れ – セキュリティチェック
米国大使館に向かう坂道の手前で、警備員の方が必ず声をかけてきますが、焦らなくて大丈夫です。ビザ申請である旨を伝えて、面接の予約日程が記載されたメールを見せましょう。予め、面接日程に関するメール文面を紙に印刷して持っていくとスムーズです。
その後、坂の上で予約時間を聞かれますので、指示に従って列に並んでください。外の受付でパスポートの確認があり、荷物と身体検査のゲートをくぐれば、大使館前です。
人数にもよりますが、少なくとも10分程度は外で立って待つことになるので、立ちっぱなしでも辛くない靴を選んでおいた方が良いと思います。
- 面接予約日程に関するメールを印刷しておきバッグから出しておく
- 有効期限内のパスポートをバッグから出しておく
- セキュリティチェックで引っかかる、PC類や鋭利な金具などは持っていかない
当日の流れ – 受付
米国大使館に入るとすぐ受付があり、日本語で対応していただけます。面接予約に関するメール文面とパスポートを渡してチェックが済むと、書類提出に関する指示書とファイルを渡され、中で受付番号をとって待つよう指示されます。
館内入ってすぐ左手に受付機があるので、移民ビザの受付番号を取得しましょう。その後は、書類提出に関する指示書(Order of Documents)に従って、用意してきた書類を渡されたファイルに入れていきます。指示書は日英併記でした。
指示書の最下部に、レターパックの問い合わせ番号を保管してくださいという文章があり、その下に空白の長方形スペースがあるので、用意してきたレターパックの問い合わせ番号シールを剥がして貼っておきましょう。
当日の流れ – 書類提出
受付番号とカウンター番号がアナウンスされるので、聞き逃さないよう注意してください。書類提出も日本語対応でした。書類提出に関する指示書(Order of Documents)にあるとおり、ファイルに順番通り入れた書類を提出します。
- 2 color photographs・写真
- Current passport・パスポート
- I-864 Affidavit of Support・扶養証明書
- Police certificate(s)・警察証明書
- Court and prison records, military record if applicable・裁判、軍務記録等
- Medical examination・健康診断書
- Self-addressed, pre-paid envelope LetterPack・返信用の封筒(レターパックのことです)
上記のうち、3のみはその場で返却されました。5は当てはまらなかったため持参しておらず、口頭で「自衛隊等に所属した経験はありますか?」と確認だけされました。また、書類提出に関する指示書(Order of Documents)にはありませんでしたが、戸籍謄本とその翻訳の提出も求められました。確認ののち、すぐに返却されたので意図は不明です。
また、日本で生まれた息子に関して、米国籍を取得していると回答したところ、パスポートとその写しを提出するよう言われました。

持ってなくてめっちゃ焦った。
対応をしてくださった方曰く、「本来は息子さんのパスポートとその写しも必要ですが、とりあえず先に進んでください。領事が判断するので、後日再提出となるかもしれません。」とのことでした。
そんなこと、どこにも書いてなかったじゃん。と言い訳したい気持ちをグッと堪えて、面接に挑むことに。
- お子様のパスポートとその写しを持って行きましょう
当日の流れ – 指紋採取
書類提出が終わると、家庭内暴力防止に関する紙資料を読んで待つように言われます。コロナの影響で座席に限りがあるため、壁際で立って書類に目を通しました。
しばらくすると、また受付番号とカウンター番号がアナウンスされ、指紋採取を行います。特に変わったことはないので、指示通りに指紋採取を行ってください。
当日の流れ – 面接
再び受付番号とカウンター番号がアナウンスされて、いよいよ面接です。私のイメージでは個室での面接だったのですが、カウンターごしでの面接でした。こちらも、コロナ対策かと思われます。
ちなみに、飛沫防止のためなのか、カウンターのアクリルパネルの穴がビニールシートで覆われており、声が非常に聞き取りづらいです。何度も聞き返すことのないように、近づいて聞くことをお勧めします。
嘘をつかないと宣誓した後、英語と日本語どちらが良いか聞いてもらえました。私は英語で面接を行いましたが、どうやら領事は日本語も話せるよう。ただ、日本語で面接してもらえる保証はないので、移住を前提にしていることも踏まえて英語でのご用意をお勧めします。
いくつかの質問に答え、面接は数分間で終了。一週間くらいでビザが届くから、期限中にアメリカに行くように言われて全ての手続き終了です。

個室面接だと思い込んでいて、カウンターの人が領事だと気づいてびっくり。みなさん、驚いてテンパらないように!
当日の流れ – 所要時間
移民(配偶者)ビザ面接の当日にかかった時間は、到着から退館までで約1時間15分でした。スムーズに終えられてよかったですが、本当に間違っていないかビクビクしながら退館したことを覚えています。
面接が終わり去り際に、”All done? Am I approved?(これで終わり?承認されたの?)”って振り返って聞いたら、領事が笑って”You are approved.(承認されたよ)”と返してくれたので、ホッとしました。
移民(配偶者)ビザの面接 – 実際に聞かれた質問
面接はアクリル越しの立ち話だったので、私にはかなり聞き取りづらかったのですが、実際に聞かれた質問をご紹介します。
- あなたの配偶者の名前は?
- いつ出会ったの?
- どうやって出会ったの?
- どこで結婚したの?
- 誰がアメリカにあなたを呼んでるの?
- なんでアメリカに移住するの?
- アメリカでどこに住むの?
- アメリカでどう生活していくの?(聞き返したら、奥さんが仕事するの?もう仕事は見つかってるの?何年いるつもりなの?どういうプランなんだい?とのことでした)
- アメリカにはいついくの?チケットは買ってる?
最後の方は質問の意図が読み取れず、色々説明しましたが、特に厳しいという印象はなかったです。
話を盛ったりせず、仕事には応募していること、妻には以前の職場があるため心配はしていないこと、義母の稼ぎがあること、今年中にはいく気だがチケットはまだ購入していないこと、などを回答したらすんなり承認してくださいました。

もっと意地悪な質問されるかと思ってたけど、領事からしてみれば偽装結婚ではないことと、アメリカで生活できることが保証できればOKってことかな。
- 移住を前提に英語で受け答えできる用意をしておく
- 嘘をついたり話を盛ったりしない
- 移住後のざっくりとした生活プランまで考えておく
- アクリル板越しで聞き取りづらいので、耳掃除は念入りに!
まとめ
今回の記事では、移民(配偶者)ビザの面接に関して、事前準備から当日の流れ、面接の質問例をご紹介しました。
- 移民(配偶者)ビザの面接に向けて事前準備
- 移民(配偶者)ビザの面接当日の流れ
- 移民(配偶者)ビザの面接で実際に聞かれた質問
※面接の結果を保証するものではありません。あくまでも個人の経験共有であり、本記事を参考にして生じた事象に関しては、一切責任を負いませんので、予めご了承ください。
記事中で、ご紹介したポイントは下記です。
- 在日米国大使館と領事館のサイトを参考に、書類を揃えておく
- 提出済みの書類でも、念の為持参する
- 健康診断はデータの場合も書類の場合も、手元に届いたものは持参する
- 申請手続き料金の支払いは、現金とクレジットカードの両方で用意しておく
- 前日は早めに寝て、到着時刻より早めに着くようにアラームをセット!
- 面接予約日程に関するメールを印刷しておきバッグから出しておく
- 有効期限内のパスポートをバッグから出しておく
- セキュリティチェックで引っかかる、PC類や鋭利な金具などは持っていかない
- お子様のパスポートとその写しを持って行きましょう
- 移住を前提に英語で受け答えできる用意をしておく
- 嘘をついたり話を盛ったりしない
- 移住後のざっくりとした生活プランまで考えておく
- アクリル板越しで聞き取りづらいので、耳掃除は念入りに!
申請手続きや書類準備から面接まで、かなりの時間と労力をかけているので、面接当日も緊張しますよね。コロナで人数を制限しているからなのか、対応はかなりスムーズだったので、こちらも落ち着いて対応できるようにしっかり準備しておきましょう!

ビザを取得してから、移住の準備がこりゃまた大変。

いっぱい稼いでね!
以上、ぼしおでした。
本記事を最後までお読みいただきありがとうございます。