こんにちは、ぼしおです!JaPolishの運営と記事執筆を担当しています。
国際恋愛をされている方や、国際結婚に興味のある方の中には、「実際のところ結婚生活はどうなの?」と気になっている方もいらっしゃるかと思います。私もアメリカ人の妻と結婚する際には、ネットでたくさん調べました。

もちろん好きで結婚するんだけど、よくある悩みごとは事前に覚悟しておきたいよね。
今回は、国際結婚をした筆者やその友人の体験談をもとに、国際結婚におけるメリットとデメリットをご紹介します。結婚した後に、「こんなつもりじゃなかった!」とならないように、しっかりとした心構えをしておきましょう。
- 国際結婚の基本知識
- 国際結婚のメリット・デメリット
- 国際結婚を続けるために、経験者が思う大切なこと
国際結婚とは?

国際結婚とは、国籍が異なる者同士が結婚することを意味する言葉です。日本国内では主に、日本人が外国籍の配偶者と結婚することを指して使われます。
日本における国際結婚の比率・組み合わせ
厚生労働省の人口動態統計によると、「夫妻の一方が外国人」の婚姻件数は2018年に年間21,852組で、前年から3.5%増加しています。ちなみに、全婚姻件数に占める国際結婚の割合は3.7%でした。
「妻日本人・夫外国人」のケースは6,792組。夫の国籍で最も多いのは韓国・朝鮮、次いでアメリカ、中国という結果でした。
「夫日本人・妻外国人」のケースは15,060組で、妻の国籍で最も多いのは中国、次いでフィリピン、韓国・朝鮮という結果でした。
国際結婚の件数は1985年以降増加傾向が続き、ピークの2006年には約44,700件で、全婚姻件数に占める割合は6.1%。2007年からは減少が続きましたが、2016年以降は再び増加傾向にあるようです。

数字だけを見ると、アジア地域での国際結婚が多いみたいだね。
筆者の国際結婚に至った経緯は下記記事にまとまっているので、ご興味のある方は読んでみてください。
国際結婚のメリット
国際結婚と聞いて、どのような違いやメリットを思い浮かべるでしょうか?国際結婚の経験者が感じたメリットをご紹介します。
異文化を背景に持つ価値観の違いを体験できる
価値観の違いに驚くこともあれば、学びを得ることもあるかと思います。一つの家庭内に別の文化で育った人間がいるため、意図せずとも複数文化の価値観が共存することになるからです。「なんでそんな風に考えるの?」ではなく、「そんな考え方もあるんだね。」と分かり合えると良いですね!
家族や友人が国境を越えて増える
外国籍の配偶者の家族や友人と良い関係を築いておくことで、どちらの国で住むときにも心の支えとなるでしょう。そのためには、互いの文化への理解はもちろん、言語を学んでおくと仲良くなりやすいですよね。
異国の食文化を楽しめる
日本以外の国に居住する場合はもちろん、日本在住でも配偶者の方が料理をしてくれれば、家にいながら色んな国の家庭料理が味わえます。普段の生活で異国の料理が楽しめるって楽しいですよね。
子供がバイリンガルになりやすい環境を作れる
少なくとも夫婦の一方、または両者が日本語以外の言語を話せるかと思いますので、子供の言語教育という観点では大きなメリットと言えます。もちろん、自宅以外の生活環境にも左右されてしまいますので、どのように教育したいのか事前に話し合っておくことが大切かもしれませんね。
子供が国籍を選択できる
国によってルールが違うので、それぞれ確認しておくことをお勧めしますが、ほとんどのケースでは成人まで複数国籍を維持することが可能です。日本は現時点では二重国籍が認められていないため、成人する際に国籍を選ぶ必要がありますが、二重国籍が許可されている国であればパスポート複数持ちを続けることも可能です。

うちの子は日本、米国、EUの3カ国持ち!羨ましいなぁ。
- 異文化を背景に持つ価値観の違いを体験できる
- 家族や友人が国境を越えて増える
- 異国の食文化を楽しめる
- 子供がバイリンガルになりやすい環境を作れる
- 子供が国籍を選択できる
国際結婚のデメリット
国際結婚のメリットを先にご紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。国際結婚の経験者が感じたデメリットをご紹介します。
とにかく手続きに時間がかかる
複数の国で結婚の手続きをしたり、居住国の国籍がない場合はビザの申請や更新、それぞれの国での書類手配や通訳まで、とにかく書類仕事の量が多いです。これから国際結婚を考えている場合は、根気強く書類とお付き合いする人生を覚悟しておきましょう。
帰省に時間とお金がかかる
「海外への帰省!」と聞くと、かっこいいイメージがあるかもしれませんが、実際は時間もお金もかかるため結構大変です。日本から近い国であれば苦ではありませんが、米国などであればフライトだけでも12時間かかります。移動時間も含めると最低一週間程度のお休みが必要になるため、有給申請は早めにしておくと良いです。
ホームシックは避けられない
国際結婚ではどちらかの国を生活拠点とせざるを得ないため、一方がどうしても家族や友人と離れて生活することになります。どれだけ本人たちが幸せでも、ホームシックになってしまうことは避けられないので、ちゃんと互いを支え合えるようにしておきましょう。
居住国の食文化に馴染めない
メリットの部分で異国の食文化を楽しめると書きましたが、それは日本に住んだ場合の日本人の視点かもしれません。居住国によっては、現地の食文化に馴染めないと、日本食が恋しく感じるようです。もし日本以外の国に住む場合は、近所の日本食スーパーなどをチェックしておきましょう。
人種差別による疎外感
これはケースバイケースですが、やはり疎外感や人種差別を感じることはあるようです。私と妻は日本に住んでいますが、アパートの契約などでオーナーさんから「外国人NG。日本人の奥さんでもダメです。」と言われて衝撃を受けたことがあります。在住国によるかとは思いますが、日本は人種差別に関してはまだまだ後進国なのかもしれませんね。

外国人NGなんて言葉を平気でいう人がいるなんて、正直びっくりした。
- とにかく手続きに時間がかかる
- 帰省に時間とお金がかかる
- ホームシックは避けられない
- 居住国の食文化に馴染めない
- 人種差別による疎外感
国際結婚を続けるために!経験者が思う大切なポイント・要素

ここまで、国際結婚のメリット・デメリットをご紹介しましたが、そのどちらも受け取り方によってはメリットになったり、デメリットになったりするものだったかと思います。
そこで、国際結婚の経験者たちが思う、国際結婚の関係を健康に維持するためのポイントをご紹介しますので参考にしてみてください。
寛容:価値観の違いを受け入れて楽しむ!
まずは、互いの違いに関して寛容であることです。自分が当然だと思っていることも、相手にとってはそうではなかったり、善悪などの大きな部分から、生活習慣などの細かい部分まで、価値観が違って当たり前だと考えておく必要があります。また、そこで都度衝突を起こさないよう、違うことを新たな発見だと思って楽しめると良い関係を維持できるかもしれませんね!
言葉:言語コミュニケーションを怠らない!
「言わなくてもわかるだろう。」という考え方は捨てることをお勧めします。感謝や愛の言葉はもちろん、不満や疑問に感じていることも口に出して伝えないと、後々理解の違いに苦しむかもしれません。これは、国際結婚に限ったことではないかもしれませんが、言葉や文化の壁があるからこそ、より言語でのコミュニケーションを大切にしておきたいですね。
根性:家族のために諦めず努力する!
デメリットでも紹介しましたが、とにかく生きているだけで手続きの量が多いです。さらに、互いの家族の健康問題や、子供の教育環境など、家族に関することだけでも考えることが多く存在します。特に、夫婦の一方が在住国の言語に慣れない場合は、これらの問題に関する負担がもう一方に偏ってしまいがちです。家族のためと思って頑張れる根性は持っておきたいですね。
(程よく)適当:細かく考えすぎない!
国際結婚に限ったことではないですが、生活をしている上で悩みは尽きません。ネガティブなことにばかり目を向けていると、どうしても人間関係もギクシャクしてしまいます。先のことを考えて不安を抱えるよりは、良い方向を向いて楽しく一緒に頑張ることが良い関係を作り出すでしょう。
- 寛容:価値観の違いを受け入れて楽しむ!
- 言葉:言語コミュニケーションを怠らない!
- 根性:家族のために諦めず努力する!
- (程よく)適当:細かく考えすぎない!
まとめ
今回の記事では、国際結婚のメリットとデメリットについてご紹介しました。
- 国際結婚の基本知識
- 国際結婚のメリット・デメリット
- 国際結婚を続けるために、経験者が思う大切なこと
記事中でご紹介した主なポイントは下記です。
- 異文化を背景に持つ価値観の違いを体験できる
- 家族や友人が国境を越えて増える
- 異国の食文化を楽しめる
- 子供がバイリンガルになりやすい環境を作れる
- 子供が国籍を選択できる
- とにかく手続きに時間がかかる
- 帰省に時間とお金がかかる
- ホームシックは避けられない
- 居住国の食文化に馴染めない
- 人種差別による疎外感
- 寛容:価値観の違いを受け入れて楽しむ!
- 言葉:言語コミュニケーションを怠らない!
- 根性:家族のために諦めず努力する!
- (程よく)適当:細かく考えすぎない!
国際結婚に限らず、価値観の違いや複雑な環境を楽しめないと、人間関係のほとんどがデメリットに感じてしまいます。逆も然りで、ご紹介したデメリットも見方を変えて楽しめれば、全てメリットに感じられるはずです!
悩んでしまうことは誰にでもあるかと思いますが、HAPPYな国際結婚を楽しめるように、何事もポジティブに楽しめる姿勢でありたいですね。

もし「誰か聞いてくれ!」ってなったら、いつでもTwitter等でお声がけください。
以上、ぼしおでした。
本記事を最後までお読みいただきありがとうございます。