マネージャーってどんな仕事?言葉の意味は?
こんにちは、ぼしおです!JaPolishの運営と記事執筆を担当しています。
今回はマネージャーという謎めいたポジションについてご紹介します。みなさん、マネージャーと聞いてどのような仕事が思い浮かんだでしょうか?
- チームに指示をする人
- 部下がいる人
- なんとなく偉い人
- 課長とか係長と同じような立場の人
上記のようなイメージを持っている方も多いかと思います。では、実際の使われ方はどうでしょう。本記事ではmanagerという英単語の意味確認から、実例を元に外資系企業でのマネージャーについてご説明いたします。

確かに偉そうなイメージはあるよね。
- マネージャーという役割について
- 外資系企業におけるマネージャーの仕事とは?
結論:マネージャーとは?
マネージャー(manager)とは、マネジメント(management)をする人のことであり、「ヒト・モノ・カネ」を効率的に経営・管理する人を指します。所謂、管理職とよばれる仕事ですね。

「ヒト・モノ・カネ」って言うと冷たく聞こえるけど、ビジネスの世界ではこの3つの管理にマネジメントが使われるんだ。
経営学の世界において、「マネジメント」という言葉は経営学者のピーター. F. ドラッカーさんが広めた概念だと言われています。ドラッカーさんの定義によると、マネジメントとは「組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関」です。
そのマネジメントを行うのがマネージャーなので、マネージャーは「ヒト・モノ・カネを経営・管理をすることで、組織に成果を上げさせる役割」と言えますね。ドラッカーさんの定義では、「組織の成果に責任を持つ者」とされています。
- ヒト・モノ・カネを経営・管理することがマネジメント
- マネジメントを行って組織に成果を上げさせる役割がマネージャー
managerの意味 – 支配人、経営者、管理人
英単語の「manager」は支配人、経営者、管理者、(芸能人等の)マネージャー、部長、(銀行の)支店長など多くの役割を意味します。共通点はいくつか見つかるかもしれませんが、マネージャーという役職に明確な定義がないことがわかるかと思います。
managementの意味 – 経営、管理、経営陣
英単語の「management」は経営、経営力、経営の方法、経営学、経営陣、取り扱い、統御、操縦などの意味があります。先述の通り、経営学においては、ドラッカーさんの定義した「組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関」という意味で使われることがあります。
マネージャーとリーダーの違いとは?
マネージャーの役割についてお話をすると、混同しがちなのがリーダーという役割についてです。せっかくの機会なので、その違いについても確認しておきましょう。

ここでは深掘りせず、さらっと触れるだけにしておきます。
リーダー(leader)とはリード(lead)をする人のことであり、「導く」「連れて行く」という意味の通り、自らが先頭に立ち、進むべき方向に向かって人を引っ張っていく存在です。
リーダーシップのある素晴らしいマネージャーは世の中にたくさんいらっしゃいますが、必ずしもマネージャー=リーダーではありません。マネジメントのスタイルは人それぞれで、中には人を引っ張って行くことを得意としない方もいます。良し悪しというよりは、得意不得意かもしれませんね。
私が務めていた某外資系企業では、リーダーシップが評価項目にあり、マネージャーとして成功するためにリーダーシップは不可欠であると指導されていました。他にもいくつかの管理職研修を受講したことがありますが、重要な要素としてリーダーシップが取り上げられることは多かったです。
以上のことから、マネージャーは組織での成果に責任ある役割であり、リーダーは先頭に立ってチームを引っ張る存在、リーダーシップのあるマネージャーも存在するし、そうではないマネージャーもいるということですね。
- リーダーとは自らが先頭に立ち、進むべき方向に向かって人を引っ張っていく存在
- リーダーシップを持ったマネージャーは存在するが、そうではないマネージャーもいる(マネージャー=リーダーではない)
外資系企業におけるマネージャーの仕事とは?
ここまでで、マネージャーという言葉は、特定のポジションのみを意味するものではないとわかったかと思います。ですが、組織で成果を上げる役割であることから、何かしらのチームや組織を管理する立場であることは共通していると言えますね。
具体的にどのような仕事があるのか、一般的なマネージャー業務をご紹介します。
目標の設定
チームの目標を決めることは、マネージャーの重要な仕事の一つです。目標設定の方法は企業によりますが、チームとして進む方向性を定めて、それに向かってチームをマネージしていく必要があります。そのため、多くの場合で期間や具体的な目標数値、そこに至るまでのアクションプランを定めることが求められます。ぜひ、リーダーシップを発揮して、目標達成をチームで成し遂げられるマネージャーになりたいですね。
チームマネジメント
先述の通り、マネージャーは組織で成果を上げる役割を担っています。もちろん、個人で莫大な売上を生み出すスタープレーヤーは世の中に存在しますが、企業として成長していくためには、チームでの成功が不可欠です。そのため、マネージャーはチームのモチベーション管理はもちろん、業務の進捗や、人員の最適化、業務改善などに取り組むことが求められます。
人材育成・能力開発
日々の業務管理や年間目標の達成とは別に、チームメンバーの成長を手助けすることも重要な仕事の一つです。通常業務で必要なスキル指導はもちろん、それぞれのキャリアプランにあった成長を支えることで、チームをより強くすることができます。個人の成長はモチベーションにも繋がるため、パフォーマンスを継続的に高めるために効果的と言えるでしょう。そのため、マネージャーにはコーチングなどのスキルが求められます。
評価・フィードバック
定期的にチームの業績や能力を適正に評価し、効果的なフィードバックをする必要があります。数値での目標達成に関しては定量的に評価ができますが、個人の能力・資質や頑張りなど、定性的に評価する部分は評価者によって偏りが生じてしまうことがあります。そのため、多くの企業では評価者に定期的なトレーニングを実施し、評価基準を可能な限り適正に保てるように努めています。
予算管理・承認
業務遂行のためには、必ずお金がかかります。人件費、オフィス備品、出張費やマーケ費用など。自身の管轄で年間いくらの予算があり、どう使って行くのかを管理する必要があります。また、ほとんどの会社では承認権限者というものを定めています。承認権限というのは、簡単にお伝えすると「100万円までの支出は〇〇さんの権限で承認していいよ。」という社内での決め事ですね。ペン一本買うためだけに毎回役員が判子を押していては非効率ですし、ある程度の権限と責任がマネージャーに委譲されるということですね。

マネージャーって結構裏方仕事が多いんだよね。
外資系企業と日系企業のマネージャーに違いはあるの?
ズバリ、ありません!
より正しくお伝えすると、外資系や日系に関わらず、企業によってマネージャーへの期待値が変わるため、「外資系だから。」「日系だから。」ということはありません。私はどちらの企業でもマネージャーと呼ばれるポジションに就いたことがありますが、大きな違いはありませんでした。
ただ、一般的にマネージャーはチームや部署を率いることがほとんどなので、それは共通点かもしれませんね。
チームがいないのに、マネージャー?
マネージャーというタイトルがついているのに、チームを持たない人がいます。これもそれぞれの企業が定めているので、ケースバイケースではありますが、よくあるケースが部署横断のプロジェクトなどをマネジメントする役割の場合ですね。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトを円滑に進めるため、予算やスケジュール調整、業務管理などを行います。プロジェクトチームは、プロジェクトが完了すると解散するので、複数部署から選ばれた方が兼任するケースがほとんどです。そのため、直属の部下を持たないプロジェクトマネージャーという方は多くいらっしゃいます。
プロダクトマネージャー
顧客満足度を最大限に高めるために、顧客のニーズを理解し、プロダクト(製品やサービス)を開発・改善し、その販売方法やマーケティングまでをマネジメントする役割です。プロダクトを開発・販売していく際に関わるエンジニア・マーケティング・セールスなどなど、多くの部署の間に立って仕事をするため、直属の部下を持たないプロダクトマネージャーという方は多くいらっしゃいます。

色々なマネージャーがいるね。
まとめ
今回の記事では、マネージャーという役割についてご紹介しました。
- マネージャーという役割について
- 外資系企業におけるマネージャーの仕事とは?
記事中でご紹介したポイントは下記です。
- ヒト・モノ・カネを経営・管理することがマネジメント
- マネジメントを行って組織に成果を上げさせる役割がマネージャー
- リーダーとは自らが先頭に立ち、進むべき方向に向かって人を引っ張っていく存在
- リーダーシップを持ったマネージャーは存在するが、そうではないマネージャーもいる(マネージャー=リーダーではない)
- マネージャーの仕事に共通点はあるが、企業によって期待値が異なる
キャリアプランを考える際に、まずはマネージャーになりたい!と考える方は少なくないかと思います。マネージャーとはチームを率いるだけではなく、色々な役割を担うことになるので、どのようなスキルを学ぶ必要があるのか日頃から考えておきましょう。
「チームマネジメントがしたくないから、マネージャーにはなりたくありません。」という方でも、プレーヤーとして活躍されている方はたくさんいらっしゃいます。自分にあったワークスタイルが一番!
マネージャーだから偉いということはないですし、表からは見えない裏方仕事も多くあるので、もし興味がある方は親しい上司に業務内容を聞いてみると良いかもしれませんね。

やってみて初めて知った苦労もあったし、興味があるならぜひ挑戦してみると良いと思います!
以上、ぼしおでした。
本記事を最後までお読みいただきありがとうございます。